前回のレッスン「ser と estar とは何か スペイン語のBe動詞」で、スペイン語には ser と estar という動詞があることを学びました。そして、これら ser と estar が、英語でいうBe動詞にあたる、ということも説明しました。
今回は、動詞 ser について学びましょう。
ser の活用
ser の活用(直説法・現在) は、以下の通りです。
活用表の見方については、後で説明しますので、とりあえずざっとみてください。
主語人称代名詞 | ser の活用 |
yo (私は) | soy |
tú (君は) | eres |
él / ella / usted (彼/彼女/あなたは) | es |
nosotros, nosotras (私たちは) | somos |
vosotros, vosotras (君たちは) | sois |
ellos, ellas, ustedes (彼ら/彼女ら/あなたがたは) | son |
この表の見方は、例えば主語に yo が来た場合、動詞である「ser」は、「soy」に変化しますよ、ということです。
yo などの主語人称代名詞については、「主語人称代名詞 yo, tú, él/ella/ustedなど」で学びましたね。ちょっと忘れちゃってる人は、もう一度参照してみてください。ちょくちょく確認すれば、そのうち記憶として定着しますよ。
さて、ser の活用をみてきましたが、無味乾燥なルールばかり見ても面白くありませんね。
というわけで、次は ser の使い方について学びましょう。
ser の使い方
“ser”を使うのは、以下のような場合です。
・名前を表す場合
私(の名前)はホセです。
“soy”は、”ser”の一人称単数形(「私は」)です。
このように、名前を表す場合に、”ser”を使うことができます。
なお、「私の名前は~です。」の表現は、動詞”llamar”を使うこともできます。
・職業、国籍、出身などを表す場合。
私たちは医者です。
この例文では、職業を表すために”ser”が使われています。”somos”は、「私たち」(一人称複数形)に対応します。
ところで、この例文には、主語人称代名詞である”nosotros”がないことに気づきましたか。
スペイン語では、この例文のように、主語人称代名詞を省くことがあります。これは、動詞が主語によって変化するので、主語を混同する可能性が低いという理由があるからです。
彼はスペイン人です。
この例文では、国籍を表しています。
・人の性格や物の性質や所有などを表す場合。
君はとても優しいね。
この例文は、人の性格を表しています。
このように、”ser”動詞は、人や物の本質的な性質を表現するために使用されます。
serの意味や使い方については、⇒スペイン語serの意味と使い方で詳しく解説しているので、ぜひ読んでみてください。