スペイン語には「再帰動詞」と呼ばれるものがあります。
英語にも再帰動詞と呼ばれるはありますが、スペイン語は英語よりも少し複雑です。
それでは、再帰動詞を学んでいきましょう。
再帰動詞って何?
再帰動詞とは、主に自分自身に対する行為を表す動詞です。
例えば、「誰かを呼ぶ」場合は、llamar (呼ぶ)を使います。この動詞を再帰動詞の形 llamarse にすると、「自分自身を呼ぶ」、つまり「(自分の)名前は…です」という意味になります。
この llamarse を一人称単数形にしたものが、me llamo …、つまり「私の名前は…です」という表現なのです(基本フレーズ⇒私の名前は~です。)。
me llamo の例を取ると、me は「再帰代名詞」と呼ばれます。
再帰動詞は、再帰代名詞を伴って再帰動詞としての役割を果たすとも言えます。
me llamo も、me が無ければ、「私の名前は…です」という意味ではなく、「私は呼ぶ」という意味になるのです。
再帰動詞の作り方(構成)
再帰動詞の原形は、「動詞の原形」+「se」です。
大抵の辞典では、例えば llamar の項目には、「~se」のように再帰動詞が記載されている箇所があると思います。
再帰動詞の活用
上でも述べたように、再帰動詞は、「再帰代名詞」+「動詞の活用」という形で使われます。
動詞の活用は普通の場合と変わりませんが、再帰代名詞は主語によって変わりますので注意しましょう。
例えば、llamarse の活用は以下のようになります。
llamarse の活用
(yo) me llamo (私の名前は…です)
(tú) te llamas (君の名前は…です)
(él, ella, usted) se llama (彼、彼女、あなたの名前は…です)
(nosotros, nosotras) nos llamamos (私たちの名前は…です)
(vosotros, vosotras) os llamáis (君たちの名前は…です)
(ellos, ellas, ustedes) se llaman (彼ら、彼女ら、あなた方の名前は…です)