前回まで、規則的に変化する動詞の概要を学びました。
このレクシオン(レッスン)からは、数回にわたって、使用頻度の高い不規則動詞について、1つずつコツコツと学んでいきたいと思います。
今回学ぶ不規則動詞は、「querer」です。意味は、「欲しい」とか「~したい」です。
querer の現在活用
quererの現在活用は、以下の通り。
querer(欲しい、…したい)の現在活用 | |
(yo) quiero | (nosotros/nosotras) queremos |
(tú) quieres | (vosotros/vosotras) queréis |
(usted/él/ella) quiere | (ustedes/ellos/ellas) quieren |
なお、今回から、動詞の活用は、 下記のような表の形で表示します。
読み方は、右の列が単数形を表し、上から一人称(yo)、二人称(tú)、三人称(usted/él/ella)です。
左の列が複数形を表し、上から一人称(nosotros/nosotras)、二人称(vosotros/vosotras)、三人称(ustedes/ellos/ellas)です。
上の表を見ると、語尾は、er動詞の規則動詞の活用と同じように変化していますが、語尾の前の「quer」の部分の「e」が、単数形と三人称複数形で「ie」に変化しています。
この語尾の前の部分「quer」のことを「語幹」と呼びます。そして、「querer」のように、語幹の母音が変化する動詞を「語幹母音変化動詞」と呼びます。
querer を使った文章の例
さて、この「querer」を使った文章をいくつか見てみましょう。
(2) Quiere un café.
(3) Quieren estudiar japonés.
それぞれの文章の意味について、解説します。
まず、(1)は、「私はコーヒーが欲しい」という意味です。
次に、(2)は、「彼(彼女)はコーヒーが欲しい」という意味です。
ただ、この文章では、主語(usted/él/ella)が省かれてますね。スペイン語では、このように主語は頻繁に省かれます。日本語と同じですね。
最後に、(3)は、「彼ら(彼女ら)は、日本語を学びたい」という意味です。
ここで、quererの後に、動詞「estudiar」の原形がありますね。
このように、「querer」+動詞の原形で、「~したい」という意味になります。 英語の want to と似ていますね。
querer と同じように活用する動詞
querer と同じようなルールに従って活用する動詞は、他にも以下のようなものがあります。
pensar 「考える」
empezar 「始める」
cerrar 「閉める」