スペイン語の過去形には、「点過去」と「線過去」という概念があります。
今回は、これらの概念について説明します。
「点過去」と「線過去」の違い
簡単に説明すると、以下のような違いがあります。
・「点過去」とは
「完了過去」ということもあります。英語の過去形に最も近い概念ですので、馴染みやすいと思います。
過去のある時点に起こり、すでに完了した行為を表現します。
・「線過去」とは
「不完了過去」と呼ぶこともあります。
ある過去の時点を振り返ったとき、その際に継続して行われていた行為を指します。
また、過去の習慣的な行為も指します。
点過去と線過去の概念
説明だけで理解しようとすると、少し難しく感じるかもしれません。
点過去と線過去との違いを理解するために、少し日本語で具体例を出しましょう。次の例文を見てください。
例) 私が本を読んでいた時、彼女が訪ねてきた。
この場合、「彼女が訪ねてきた」というのは、過去のある時点に起こりすでに完了した行為であるので、「点過去」に当たります。「本を読んでいた」という行為は、「彼女が訪ねてきた」という行為が起こった時点で、継続して行われていた行為ですので、「線過去」に当たります。
「点過去」と「線過去」の概念を理解するのはとても大事です。というのも、動詞の活用が、両概念で異なるからです。最初は戸惑うかもしれませんが、徐々に慣れていきましょう。