前のレッスン⇒スペイン語の名詞の複数形の作り方・ルールでは、名詞の複数形を作る基本的なルールについて学びました。
名詞が母音で終わる場合は名詞の最後に「s」、子音で終わる場合は「es」をつけるのでしたね。
今回は、上記のルールに当てはまらない例外について学びます。
名詞の語尾 -z は -ces に変わる
名詞の複数形を作る際、語尾が z で終わる名詞については例外が適用されます。
なんと、z で終わる名詞の場合は、その「z」を「c」に変えてから、「es」をつけるのです。
つまり、以下のようになります。
lápiz(鉛筆)の複数形は、lápices
pez(魚)の複数形は、peces
lápiz の複数形は lápizes ではなく、また pez の複数形は pezes とはならないことに注意しましょう。
さて、それでは luz(光)の複数形は何でしょうか。
答えは、luces です。
複数形になってアクセント記号が変化するケース
もう一つ、複数形を作る際に注意すべき点を挙げておきます。
それは「アクセント」です。
名詞の中には、複数形になることで元々あったアクセント記号が不要になることがあるのです。
例えば、私たちに馴染みのある名詞「japonés(男性の日本人)」で見てみましょう。
「japonés」には、元々アクセントがあるのが分かりますね。しかし、複数形になった場合、アクセント記号が取り除かれて「japoneses」となるのです。「japonéses」とはならないのです。
これは、「母音(a, e, i, o, u)、もしくは子音の「n」や「s」で終わる単語は、後ろから2つ目の音節にアクセントがある」という、アクセントのルールがあるからなのです(アクセントについて詳しくは⇒スペイン語のアクセント)
つまり、名詞が複数形になることにより、この「アクセントのルール」にしたがって元々アクセント記号があった音節にアクセントがつく場合、その元々あったアクセント記号が不要になるというわけです。
では、avión(飛行機)の複数形は何でしょう?
そうです。aviones となります。
逆に、元々アクセント記号が必要なかったのに、複数形になることで、アクセント記号が必要になるケースもあります。
例えば、examen(試験)は、単数形ではアクセント記号が不要ですが、複数形になると exámenes とアクセント記号が必要になります。
次のレッスン:不定冠詞と定冠詞の単数形と複数形