スペイン語には、「絶対最上級」と呼ばれるものがあります。英語では見かけないものです。
この「絶対最上級」は、「ものすごく…だ」とか「本当に…だ」とか「すごく…だ」という風に、形容詞に強調の意味合いを与えます。関西弁でいえば、「めっちゃ…や」みたいなものでしょうか。
絶対最上級の作り方
絶対最上級の基本的な作り方は、以下の法則に従います。
2. 最後が母音で終わる場合は、その母音を取り除いて ísimo をつける。
3. 性別や数に応じて、ísimo が ísima, ísimos, ísimas に変わる。
それぞれの法則について詳しく見ていきましょう。
1. 形容詞の後に ísimo をつける。
形容詞の後に ísimo をつけると、絶対最上級の形になります。
ただ、この「ísimo をつけるだけ」という単純な法則は、子音で終わる形容詞の場合です。
fácil (簡単な) ⇒ facilísimo (ものすごく簡単な)
2. 最後が母音で終わる場合は、その母音を取り除いて ísimo をつける
母音で終わる形容詞の場合は、その母音を取り払ってから ísimo をつけます。
caro (高価な、高い) ⇒ carísimo (めちゃくちゃ高価な)
3. 性別や数に応じて、ísimo が ísima, ísimos, ísimas に変わる
形容詞は名詞に従って性数変化しますが、絶対最上級でもこの性数変化が適用されます。
guapo (美しい、きれいな) ⇒ guapísimo, guapísima, guapísimos, guapísimas mujeres guapísimas とてもきれいな女性たち
絶対最上級の作り方の例外
上記の作り方に当てはまらない例外もあります。
・最後が -ble で終わる形容詞
例えば、amable のように、-ble で終わるような形容詞の場合は、-ble を -bilísimo などに変えて絶対最上級を作ります。
amable (親切な) ⇒ amabilísimo (ものすごく親切な)
また、不規則な形の絶対最上級もあります。
不規則な絶対最上級はいくつかありますが、際立っているのは bueno (よい)でしょう。なんと、絶対最上級が3つもあるのです。
bueno (よい) ⇒ buenísimo, bonísimo, óptimo (ものすごく良い)
これらのうち、buenísimo は上に述べた作り方の形ですが、bonísimo と óptimo は不規則ですね。