mañana はスペイン語学習において比較的早く出会う単語だと思います(ちなみに、mañana は manana ではありません。真ん中にある n は ñ です)。
例えば、基本フレーズ Hasta mañana は、「また明日」という意味で、ここでは mañana は「明日」という意味で使われます。
かと思えば、esta mañana (今朝)のように、mañana が「朝」、もしくは「午前」という意味で使われることもあります。
「朝」と「明日」の両方で使われる mañana、どのように使い分けたらよいのでしょうか。また、mañana に出くわした場合、どのように見分けて理解すればよいのでしょうか。
基本的な違いは、「名詞」か「副詞」かが関係しています。
「名詞」としての mañana は「朝」
mañana は、「朝」や「午前」という意味で使われる場合、名詞として使われます。以下の例文を見てみましょう。
今朝、公園を散歩した。
毎朝私は7時に起きる。
これらの例文のように、mañana は名詞として用いられると、「朝」とか「午前」という意味になります。
で、mañana が名詞として使われているのを見分ける簡単なポイントは、以下の通りです。
・esta などの指示形容詞がついている。
とりあえずこれらのポイントを押さえておけば困ることは少ないと思います。
「副詞」としての mañana は「明日」
mañana が「明日」を意味する場合は、副詞として使われているということになります。
明日は買い物に出かけます。
明日旅立つつもりだ。
「明日」を意味する mañana の見分け方は少し難しいかもしれませんが、副詞の基本的な用法として「動詞を修飾する」という意味があるので、そこを考えると良いと思います。
例えば、上記の1番目の例文では ir de compras (買い物に行く)という動詞を修飾していますし、2番目の例文では、viajar (旅行する)を修飾しています。
また、名詞としての mañana に当てはまる場合は、「朝・午前」の意味ですので、「明日」という意味になりませんよね。「朝」を意味しなければ、「明日」という意味である可能性が高くなります(ここで「可能性が高くなる」という言い方をしたのは、mañana には「朝」とか「明日」の他にも意味があるからです)。
説明だけを見ていると難しく感じるかもしれませんが、要は慣れで、すぐに使い分け・見分けができるようになると思います。
また、de mañana (「早朝に」と「明日から」)のように、「朝」と「明日」の両方の意味が考えられるような場合もありますが、状況やコンテクストによって見分けましょう。