今回で子音の発音は終りです。「r」から「z」を学びます。
R, r の発音
基本的に「ラ行」の発音です。
例:cara カラ(女)頭
しかし、単語の頭(語頭)にあると、舌先を震わせる、いわゆる巻き舌の発音となります。
辞書では、「r」の上に波のような記号「~」が付いた発音記号で、この巻き舌の「r」の発音を表します。
「震え音(ふるえ音)」とも言います。
例:roca ロカ(岩)
また、子音「l」、「n」、「s」の後に続く「r」も、巻き舌の発音になります。
例:Enrique エンリケ(エントリケのように聞こえることもある)(人名:エンリケ)
さらに、「rr」と2つ続いても、巻き舌の発音になります。
例:correr コレル(走る)
S, s の発音
日本語の「サ行」の音とほぼ同じです。
例: sentido センティド(男)意味
T, t の発音
日本語の「タ行」の発音とほぼ同じです。
例: todavía トダビア(まだ)、tiempo ティエンポ(時間)、turismo トゥリスモ(観光)
V, v の発音
日本語の「バ行」と同じ発音です。
スペイン語では、「b」と「v」は同じ発音になります。英語とは異なりますね。
例: vista ビスタ(視覚)
W, w の発音
「バ行」もしくは「ワ行」の発音です。
主に外来語で用いられる子音なので、原語の発音を尊重して「バ行」か「ワ行」かが決まるようです。
例: watt バト(ワット(電力の単位))、whisky ウィスキ(ウィスキー)
X, x の発音
X, x は、その置かれる場所によって異なる発音となります。
語中で母音の前、もしくは語末では、「ks(「ク」+サ行の音)」となります。
例:examen エクサメン(試験)
語中で子音の前、もしくは語頭では、通常は「サ行」の発音となりますが、「ks」と発音することもできます。
例: experimento エ(ク)スペリメント(実験)
例外として、メキシコにまつわる単語の場合は、「ハ行」で発音されます。
例: México メヒコ(国名:メキシコ)
Y, y の発音
基本的に「ヤ行」、「ジャ行」、もしくはその中間の発音です。
例: yo ヨ(私は)
ただし、単独もしくは語尾では、「イ」と発音されます。
例: y イ(~と(英語のand))、muy ムイ(とても)
Z, z の発音
基本的に舌を軽く噛むように発音する「サ行」の音です。
しかしながら、中南米で「s」と同じような「サ行」で発音されることから、日本語の「サ行」の発音と同じように発音しても通用します。
例: zapato サパト(男)靴
どうですか。子音の数は、母音と比べて多いので、最初は大変そうに感じますが、すぐに慣れると思います。
基本的に、スペイン語は、日本語のローマ字読みと同じ発音である場合が多いので、例外的な発音の方を先に覚えてしまうと早く習得することができると思います。