スペイン語で冠詞を使う場合・使わない場合|el や un が必要なとき
このページでは、スペイン語で 冠詞を使う場合と 冠詞を使わない場合について学びます。
スペイン語では、 名詞の前に el、 la、 un、 una などの冠詞を置くことがよくあります。
ただし、すべての名詞に必ず冠詞をつけるわけではありません。 日本語には冠詞がないため、 最初は「なぜここでは冠詞が必要なのか」「なぜここでは冠詞を使わないのか」 と迷いやすいところです。
初めて話題に出すものには不定冠詞を使う
初めて話題に出すものや、 まだ特定されていないものには、 不定冠詞を使うことが多いです。
- Vi un gato.(私は1匹の猫を見ました。)
- Compré una revista.(私は1冊の雑誌を買いました。)
- Tengo una pregunta.(質問があります。)
この場合の un や una は、「ある〜」「1つの〜」という感覚に近いです。
特定できるものには定冠詞を使う
すでに話題に出ているものや、 話し手と聞き手の間で特定できるものには、 定冠詞を使います。
- Vi un gato.(私は1匹の猫を見ました。)
- El gato era negro.(その猫は黒かったです。)
最初は un gato として登場し、 次に同じ猫について話すときには el gato になります。
この感覚は、英語の a cat と the cat の違いに近いです。
一般的なものにも定冠詞を使うことがある
スペイン語では、 特定の1つのものだけでなく、 一般的なものについて話すときにも 定冠詞を使うことがあります。
- Me gusta el café.(私はコーヒーが好きです。)
- Me gusta la música.(私は音楽が好きです。)
- Los perros son inteligentes.(犬は賢いです。)
日本語では「そのコーヒー」「その音楽」とは訳さないのが自然です。 英語でも I like coffee. や I like music. のように冠詞を使わない場合があります。
ここは、英語とスペイン語で違いが出やすいポイントです。
職業や身分を表すときは冠詞を使わないことが多い
ser を使って職業や身分を表すときは、 冠詞を使わないことが多いです。
- Soy estudiante.(私は学生です。)
- Soy profesor.(私は教師です。)
- Ella es médica.(彼女は医師です。)
ただし、形容詞などで詳しく説明する場合には、 不定冠詞を使うことがあります。
- Es un profesor excelente.(彼はすばらしい教師です。)
- Es una médica muy famosa.(彼女はとても有名な医師です。)
このように、職業名だから常に冠詞なし、 というわけではありません。
言語名を表すときは冠詞を使わないことが多い
「スペイン語を勉強する」「英語を話す」のように、 言語名を目的語として使う場合、 冠詞を使わないことが多いです。
- Estudio español.(私はスペイン語を勉強しています。)
- Hablo inglés.(私は英語を話します。)
- Aprendo japonés.(私は日本語を学んでいます。)
ただし、言語そのものを一般的な対象として述べる場合などには、 定冠詞を使うこともあります。
- El español es una lengua importante.(スペイン語は重要な言語です。)
数えにくいものには冠詞を使わないことがある
水、牛乳、お金など、 そのままでは数えにくいものを表す名詞では、 冠詞を使わないことがあります。
- Necesito agua.(水が必要です。)
- Quiero leche.(牛乳がほしいです。)
- No tengo dinero.(私はお金を持っていません。)
ただし、特定の水や牛乳について話す場合には、 定冠詞を使います。
- El agua está fría.(その水は冷たいです。)
- La leche está en la nevera.(牛乳は冷蔵庫にあります。)
よくある間違い
冠詞は、日本語にはない文法なので、 最初は間違えやすいところです。 代表的な例を見ておきましょう。
- Soy un profesor. よりも、職業を単に述べる場合は Soy profesor. が自然です。
- 「私はスペイン語を勉強しています」は、 一般的には Estudio español. と言います。
- 「私は音楽が好きです」は、 Me gusta la música. のように定冠詞を使います。
まとめ
スペイン語では、 初めて話題に出すものには不定冠詞、 特定できるものには定冠詞を使うことが多いです。
一方で、職業、言語名、数えにくいものなどでは、 冠詞を使わない場合もあります。
ただし、冠詞の使い方は文脈によって変わります。 最初からすべてを暗記しようとするよりも、 よく使う表現を通して少しずつ慣れていきましょう。