mal は、「悪い」「不十分な」「好ましくない」といった意味を持たせる接頭語として使われます。
日本語の「マル○」は、通常良い意味で使われます。
しかしながら、英語の mal(「マル」と発音)は、「悪い」「不十分な」「好ましくない」といった意味を持たせる接頭語として使われます。
英語を勉強していると、
- malfunction
- malpractice
- malware
など、mal が付く単語に出会うことがあります。
実はこれらには共通点があります。
それは、
「何かが悪い状態である」
という意味が含まれていることです。
まずは代表的な例を見てみましょう。
mal が付く英単語の例
機能不全、故障
mal + function(機能)
不正行為、医療過誤
mal + practice(行為)
栄養失調
mal + nutrition(栄養)
マルウェア
malicious software(悪意のあるソフトウェア)からできた語
このように、mal が他の語と結び付くと、その語が悪い意味や好ましくない意味を持つようになる例が数多くあります。
mal の意味とは?
mal は、
「悪い」
「不十分な」
「正常ではない」
という意味を表す接頭語です。
そのため、
- malfunction(正常に機能しない)
- malnutrition(栄養状態が悪い)
- malpractice(不適切な行為)
のような単語が作られます。
英語では単独で使われることはあまりありませんが、多くの単語の中に残っています。
mal の語源
では、なぜ mal は「悪い」という意味を持つのでしょうか。
その理由は語源にあります。
英語の mal は、もともとラテン語の
悪い
悪く
に由来します。
その後、フランス語などを経由して英語に取り入れられ、多くの単語の中で接頭語として使われるようになりました。
ロマンス諸語にも残る mal
ラテン語の影響が大きいロマンス諸語には、現在でも mal が残っています。
スペイン語
それは良くない。
スペイン語では mal は「悪く」という意味で使われます。
また、
誤解
という単語もあります。
英語では misunderstanding に相当する語ですね。
フランス語
フランス語でも mal は、
「悪く」
という意味で使われます。
例えば、
病気の
という単語があります。
英語の malady(病気、疾病)と同じ語源です。
イタリア語
イタリア語には、
悪く
悪事を働く
といった単語があります。
mal と mis の違い
英語学習者が混同しやすいものに、
と
があります。
例えば、
誤解
誤植
のように、mis- は
「間違って」
「誤って」
という意味を表します。
一方で mal- は、
「悪い状態」
「好ましくない状態」
を表します。
例えば、
栄養状態が悪いこと
機能状態が悪いこと
などです。
そのため、
mis = 間違い
mal = 悪い状態
と覚えると分かりやすいでしょう。
サッカーの「マリーシア」も同じ語源
サッカーに詳しい方なら、
「マリーシア」
という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
ファウルを取られない範囲で相手を困らせたり、自分に有利な判定を引き出したりするプレーを指す言葉です。
これはポルトガル語の
悪意、ずるさ、狡猾さ
に由来します。
ここにも mal の「悪い」という意味が残っています。
まとめ
英語の mal は、
「悪い」
「好ましくない」
「正常でない」
という意味を持つ接頭語です。
例えば、
- malfunction(故障)
- malpractice(不正行為)
- malnutrition(栄養失調)
- malware(マルウェア)
など、多くの単語で使われています。
また、その語源はラテン語の malus(悪い)にあり、フランス語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語などにも同じルーツを持つ単語が残っています。
日本語では「マル○」が良い意味で使われますが、英語やロマンス諸語では mal が「悪い」という意味を持つのは面白いですね。
