フランス語では、英語と違い、文字の上や下などに記号が付けられているものがあります。
例えば、é、â、ä といった感じで、文字の上に線や点などが付されることがあったり、ç のように文字の下にしっぽのような記号が付されることもあります。
こういった記号は「つづり字記号(les signes diacritiques、弁別符号・補助記号)」と呼ばれます。
今回は、こういったつづり字記号を説明します。
アクサン・テギュとは
アクサン・テギュ(accent aigu)は、文字の上につける斜め線(/)の記号です。
É と é があります。
é の発音は、口を左右に開いて「エ」と発音すればよいでしょう。
é を使った単語としては、café (コーヒー)があります。
アクサン・グラーヴとは
アクサン・グラーヴ(accent grave)は、文字の上に付ける斜め線(\)の記号です。
アクサン・グラーヴを使った文字は、À à, È, è, Ù, ù です。
発音としては、それぞれ a, e, u とあまり変わりません。
アクサン・グラーブを使った語としては、bière(ビール)があります。
アクサン・スィルコンフレクスとは
アクサン・スィルコンフレクス(accent circonflexe)は、母音の上につける山のような形の記号(ˆ)のことです。
アクサン・スィルコンフレクスを使った文字は、Â, â, Ê, ê, Î, î, Ô, ô, Û, û です。
例えば、hôpital(病院)で使われます。
トレマとは
トレマ(tréma)は、母音の上に付ける点が2つの記号です。
トレマを使った文字は、主に Ë, ë, Ï, ï となります。
例えば、Noël(クリスマス)で使われます。
セディーユとは
セディーユ(cédille)は、c の下につける尻尾のような記号のことです。
この記号を使った文字は ç のみです。
ç は、[s]、つまり「サシスセソ」の発音のみとなり、k の発音から区別するために使われます。
ç を使った語としては、例えば leçon(レッスン)などがあります。
アポストロフとは
アポストロフ(apostrophe)は、エリズィオンで文字を省略する際に使われる記号です。
例えば、同意する際の表現である d’accord などで使われます。
トレ・デュニオンとは
トレ・デュニオン(trait d’union)は、フランス語でハイフンのことを指します。単語をつなぐために使われます。
例えば、arc-en-ciel(虹)などで使われます。
まとめ
以上が、フランス語におけるつづり字記号の説明となります。
フランス語には、さまざまなつづり字記号があり、それぞれの記号は発音や意味に影響を与えます。
アクサン・テギュ、アクサン・グラーヴ、アクサン・スィルコンフレクス、トレマ、セディーユ、アポストロフ、トレ・デュニオンといった記号は、単語の正しい発音や文法的な区別を助ける重要な役割を果たします。
これらの記号を理解し、適切に使用することで、より正確なフランス語の読み書きが可能になります。学習を進める上で、それぞれの記号の意味と使い方をしっかりと把握しておくことが大切です。
結構たくさんあるので、最初は戸惑うかもしれませんが、頑張って覚えましょう。