魔女の宅急便

童話作家・角野栄子原作の「魔女の宅急便」をアニメ映画化したもの。原作は24年の歴史を持つ。
あらすじ
魔女の血を引くキキは、掟に従い、よその町で1年間修業することになった。黒猫のジジと共に旅立ったキキは、港町のコリコを気に入り、そこで修業することに決めた。
初めての都会に来たキキは、興奮を覚えると共に、カルチャーショックを受け戸惑いも感じたが、偶然知り合ったパン屋のおかみさんであるおソノさんと仲良くなり、下宿させてもらうことになった。

魔女とはいえ、飛ぶことしか取り柄がないキキは、宅急便を開業することにしたのだが…。

良いところを挙げようとすれば枚挙にいとまがない。目立った欠点もなく、細かいところにまで神経が行き届いた、良作。
監督の宮崎駿は、初めて都会に来たキキの戸惑い、不安や失望等、心情をうまく表現しており、その巧みな演出は視聴者をグイグイ引き込んでいく。異国までとはいかなくても、慣れ親しんだ土地を離れて一人暮らしをした経験がある人ならば、共感できる部分もあるのではないか。

少し皮肉屋の猫のジジとの関係が心地よい。

荒井由美が歌う主題歌「ルージュの伝言」や「やさしさに包まれたなら」を始め、久石譲が作曲した音楽も映画とマッチしている。

街並みの描写は細かく、しかし必要以上にごちゃこちゃしていない。イタリアの街並みがモデルらしく、地中海の穏やかな気候を感じることができるだろう。

声優陣も、みんな良かった。また、キキとウルスラが秀逸で、同一の声優(高山みなみ)によるものだとは、映画を観るだけでは気付かない。

クライマックスからラストにかけて、挫折から這い上がろうとするキキ、大切な友人を助けようと頑張るキキを見てると、自然にキキを心の中で応援している自分を発見するだろう。映画の最後では、安堵感やキキへの感情移入から、私は何度も泣きそうになった。

一時はやっていた、人を死なすこと等不幸を無理やり演出することにより観客を泣かせる手法で感動を謳う映画やドラマとは、格が違う。心の底から感動できて、笑えて、泣けて、そしてほのぼのとした気持ちにさせてくれる作品。子供も大人も楽しめる作品だ。

観たことがない人がいるのか分からないけれど、もしそういう人がいれば、その人は少し人生を損している、とも言える傑作。
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監督:
宮崎駿(Hayao Miyazaki)

脚本:
宮崎駿(Hayao Miyazaki)

原作:
角野栄子(Eiko Kadono)

主な出演役者・登場人物:
キキ: 高山みなみ(Minami Takayama)
ジジ: 佐久間レイ(Rei Sakuma)
おソノ: 戸田恵子(Keiko Toda)
トンボ: 山口勝平(Kappei Yamaguchi)
ウルスラ: 高山みなみ(Minami Takayama)


製作国:日本
公開年:1989年

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