
英語で「メール」と言いたいとき、text、email、mail のどれを使えばいいのか迷ったことはありませんか?
この記事では、それぞれの単語の意味と使い方、そしてネイティブがどのように使い分けているのかを詳しく解説します。
「携帯メール」を意味する text
英語の text は、もともと「本文」や「文書」といった意味を持つ言葉ですが、現代では「携帯メール」「ショートメッセージ」という意味でもよく使われます。
これは、もともと text message(テキストメッセージ)という表現が省略され、text だけで使われるようになったものだと考えられます。
たとえば、次のように使われます。
B: Sorry, I was in a meeting.
A:どうして私の携帯メールに返事してくれなかったの?
B:ごめん、会議中だったんだ)
このように、text は名詞としても可算で、texts のように複数形で使うことができます。
mail や email はどう使う?
日本語で「メール」と言うと、電子メールのことを指すことが多いですが、英語の mail にはもともと「郵便」という意味があります。
アメリカでは mail という言葉が email(電子メール)の略として使われることもありますが、基本的には次のように整理できます。
- mail:郵便物(手紙や小包など)
- email:電子メール(PCやスマホで送る文書)
- text:携帯の短いメッセージ(SMS、LINEなど)
特にイギリス英語では、mail は「郵便」の意味でしか使われず、電子メールは email と呼ぶのが一般的です。
text と email の使い分け
text と email の使い分けは、「送る手段」と「メッセージの形式」で考えると分かりやすくなります。
単語 | 意味 | 使用例 | 主なデバイス |
---|---|---|---|
text | 携帯メール、ショートメッセージ | SMS、LINE、iMessageなど | スマホ |
電子メール | 仕事用メール、学校の連絡 | パソコン・スマホ |
text は短文の気軽なやり取りに向いていて、email はやや長文やフォーマルな内容に使われることが多いです。
text は動詞としても使える
text は名詞だけでなく、動詞としても「携帯メールを送る」という意味で使うことができます。
例文:
I’ll text you later.
(後で携帯メールするね)
このように、I’ll send you a text message のような長い表現を省略して、より口語的に言えるのが特徴です。
ちなみに、text message を動詞にする場合は text-message のようにハイフンを入れて使うこともできますが、実際の会話ではあまり一般的ではありません。
例えば、
I’ll text-message you later.
と言うことも可能でしょうが、かなり不自然に感じます。
まとめ
- text は「携帯メール」「ショートメッセージ」のことを指すカジュアルな表現。
- email は「電子メール」のことで、仕事やフォーマルなやり取りに使われる。
- mail は「郵便」の意味だが、アメリカでは email の略として使われることもある。
- text は動詞としても「携帯メールを送る」の意味で使える。
日常会話の中で、どのデバイスで、誰に、どんな内容を送るかによって、適切な単語を選べるようになると、英語表現の幅がぐっと広がります。