「あなたはナイスガイですか?」
ちょっと唐突な質問かもしれませんが、この問いかけには深い意味があります。
今回のテーマは、英語の口語表現 “Nice guys finish last”。直訳すると「いい人は最後にゴールする(ドベになる)」。でも、実際にはどういう意味で使われているのでしょうか?
“Nice guys finish last” の意味は「正直者はバカを見る」?
この表現は辞書に載っていないことも多く、スラングやことわざ的な口語表現として広く知られています。
- Nice guys:性格が良く、優しくて誠実な男性
- Finish last:最後にゴールする、負ける、成功しない
つまり、「いい人ほど損をする」「正直者が報われない」という意味合いで使われます。日本語の「正直者はバカを見る」や「いい人はモテない」に通じるニュアンスですね。
“Nice guys finish last” は恋愛に使われることが多い?
この表現がよく使われるのが恋愛関係の文脈。
たとえば、「優しくて誠実な男性は、なぜか異性から恋愛対象として見られず、チャラい人や扱いが雑な人のほうがモテる…。」そんな現象よく見ませんでしたか?
男性なら結構共感する人も多いのではないでしょうか。
このような話は、世界共通。日本でも「やさしすぎる男はモテない」なんて言われたりしますよね。
Green Dayの “Nice Guys Finish Last” で世界中に広まった?
この表現が広く知られるようになったのは、アメリカの人気パンクロックバンド Green Day の楽曲『Nice Guys Finish Last』の影響も大きいのかもしれません。
アルバム『Nimrod』の1曲目に収録されており、エネルギッシュなサウンドと皮肉な歌詞で若者たちの共感を集めました。私も若い頃はよく聞いていました。今でも時々聞きます。
実際の歌詞はやや抽象的ですが、このフレーズ自体が持つ社会への皮肉や「善人は報われない」という価値観を感じ取ることができます。
でも「最後に笑うのはナイスガイ」かも?
「Nice guys finish last」は皮肉な表現ではありますが、実際の人生はどうでしょうか?
筆者の経験から言えば、若い頃にモテなかった“いい人”が、大人になって幸せな家庭を築いているというケースを多く見てきました。
つまり、この表現は、
「一時的には(若いときには)報われなくても、最終的に勝つのは誠実な人」
という真理を物語っているようにも感じます。
この考えを英語にするなら、次のような表現がぴったりです。
誠実な人こそ、最後に笑う。
この表現は筆者の創作ですが、結構気に入ってます(笑)。
※”have the last laugh” は、「最後に笑う」「最終的に勝つ」という意味のイディオムです。
まとめ
“Nice guys finish last” は、確かに皮肉を込めて使われることが多い表現です。しかし、その裏には「誠実さは評価されにくいけれど、最終的には勝つ」というポジティブな側面もあるのではないでしょうか。
だからこそ、あなたがナイスガイであることをやめる必要はありません。
私ですか?私も多分ナイスガイです(笑)。