英語で「〜だけでなく〜も」と言いたいときに便利な表現、「not only A but also B」。
この構文を使うとき、こんな疑問を持ったことはありませんか?
「動詞は単数にする?それとも複数にする?」
文法的に迷いやすいこのポイントを、この記事でわかりやすく解説します!
Not only A but also B の基本構文
まずはおさらいです。
「not only A but also B」は、「AだけでなくBも」という意味で、AとBを強調しながらつなげる表現です。
Not only Tom but also his friends are coming to the party.
(トムだけでなく、彼の友人たちもパーティーに来る)
一見、AとBで主語が2つあるように思えますが、ここがポイントです。
動詞はどちらに合わせる?
結論から言います。
動詞は、but also の後ろ(B)の主語に一致させます。
このルールは「proximity rule(直前主語一致、近接一致の法則)」と呼ばれます。
つまり、「直前の主語(but also の後にある語句)」の数(単数か複数か)に動詞の形を合わせればOKです。
例文で確認!
単数に一致させる場合
両親だけでなく、弟も私を支えてくれた。
→ brother は単数なので、動詞は「has」
複数に一致させる場合
マネージャーだけでなく、従業員たちも通知を受け取った。
→ employees は複数なので、動詞は「have」
よくある間違いに注意!
以下はありがちな間違いの例です。
✕ Not only my sister but also my parents has helped me.
→ parents は複数なので、has は誤り!
○ Not only my sister but also my parents have helped me.
→ 動詞は「parents」に合わせて「have」
文頭に出す場合も同じルール!
Not only A but also B を文頭に出して、倒置(動詞を前に出す)を使う場合も、動詞の一致ルールは同じです。
社長だけでなく、スタッフも責任がある。
→ staff は複数なので、are
まとめ:動詞は「but also B」に合わせる!
- 「not only A but also B」では、動詞はBに合わせる
- AとBのどちらが近いか(but also の後)を見よう
- 倒置文でも同じルールが適用される
- 迷ったら「but also の後ろだけに注目!」
英語学習のポイント
このルールは、TOEICや英検などの文法問題でも狙われやすいテーマです。
「not only A but also B」の構文が出てきたら、まず B(but also の後)を確認して、それに応じて動詞を選ぶクセをつけましょう!
よくある質問(FAQ)
Q1:AとBの両方が主語に見えるけど、本当にBだけに合わせていいの?
→ はい、この構文では文の焦点が「but also B」にあると見なされるため、Bの主語の数に動詞を一致させます。
Q2:AとBが両方複数だったら?
→ もちろんその場合は、複数形の動詞(are, have など)を使えばOKです。
英文法の苦手を克服
英語の文法は難しく感じることがありますよね。
ですが、英文法は決して理解不可能なものではありません。ただ、文法書といったような学術書や、無味乾燥な教科書を読んでいても、英文法が難解なものだと感じてしまうこともあります。
このブログでは、英文法について、知識やカリキュラム偏重ではなく、分かりやすく理解できるように説明することを心がけています。
是非「英文法」をご覧ください。
また、英語の文法だけではなく、「使える英語」をマスターしたい場合は、下記のサービスもおすすめです。