日本語では、ウケないジョークに対して「寒い」「すべる」「さむっ」といった表現がよく使われます。お笑いや日常会話でも頻出ですね。
では、英語ではどう言うのでしょうか?”Your joke is cold.” とは言いません。
英語には、「ダサい」「古い」「安っぽい」といったニュアンスを含んだ自然な表現があります。今回は、英語で「寒い」「つまらない」と感じるジョークを表現する言葉を、例文つきで紹介します。
lame:イケてない、ダサい、時代遅れなジョーク
lame は「ダサい」「古臭い」「センスがない」といった意味を持つ形容詞です。つまらないギャグやしょうもない冗談を聞いたときに使える代表的な表現です。
今のギャグ、寒かったわ。
似たようなニュアンスに、uncool という語もあります。「クールじゃない」という意味ですね。
ちなみに、任期終了間近で政治的な影響力や権力が無くなった大統領や首相のことを「レームダック(死に体)」などと呼んだりしますが、この「レーム」の部分は lame です。「レームダック」全体では lame duck です。
corny:ベタで古くさい、使い古された感じ
corny は「使い古された」「古臭い」「ありきたり」という意味で、ウケないベタなジョークやセリフに使います。
あいつのギャグ、めちゃくちゃ古臭い。
田舎っぽいというニュアンスも含まれており、懐かしさとダサさが混じったようなイメージです。
語源的に「corny」はアメリカの田舎劇や農村文化に関連づけられ、「時代遅れ」「洗練されてない」という意味でジョークや映画に対してよく使われます。
cheesy:安っぽくてセンスがない
cheesy は「安っぽい」「チープな」といった意味で、演出やセリフがわざとらしくて寒いと感じるときに使われます。
あのロマンチックなシーン、クサすぎた。
corny よりもやや「わざとらしさ」や「狙いすぎ感」が強いニュアンスです。
dry:無感情でつまらない
dry には「乾いた」という意味だけでなく、「味気ない」「感情のない」といった意味もあります。dry joke というと、「ウケない」「真顔で言って滑る」ようなジョークです。
彼っていつも無表情で寒いジョーク言うんだよね。
ただし “dry humor” や “dry wit” というと、皮肉っぽくて知的なユーモアを意味する場合もあります。
特に英国系文化では「dry wit」が高く評価されることもあり、「つまらない」ではなく「控えめで上質なユーモア」とされる場合もあります。
funny(皮肉):面白くないことを「面白いね」と言う
funny は「面白い」という意味ですが、皮肉をこめて「面白いフリをしてるけど寒い」という使い方もできます。
はいはい、面白いね。
イントネーションや表情次第で「ぜんぜん面白くないよ」という嫌味になります。
boring より自然な表現を使おう
boring(退屈な)という単語もありますが、英語では lame や corny などの方が口語的で自然です。
boring もネイティブはよく使いますが、「寒い」「ダサい」といったニュアンスまでは含まないため、lame や corny の方がより感情が伝わりやすいことがあります。
英語表現 | ニュアンス |
---|---|
lame | 時代遅れでダサい、寒い |
corny | ベタすぎて古臭い |
cheesy | わざとらしくて安っぽい |
dry | 感情がなく味気ない |
funny(皮肉) | 面白くないのに面白いと言う |
まとめ
英語で「寒い」「すべってる」などを表現するときは、直訳せずにネイティブがよく使う単語を選びましょう。以下のように言えば、自然に感想を伝えられます。
あのネタ、めっちゃ寒かったな。
今のジョーク、超ベタで古くさかった。
ちょっと毒を含んだ言い回しですが、状況に合わせてうまく使えば、ネイティブらしい表現力がぐっと上がります。