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英語の殿堂neo

気楽に英語を学びましょう!

英語の知識

stay gold の意味と使い方 「Stay gold, Ponyboy」

最初の投稿日: 2025年7月29日 / 更新日: 2025年7月29日 /本ページはプロモーションが含まれています。

stay gold という表現がある。

gold がご存じの通り「金」であることから、「輝き続けろ」と訳されることが多い。

今回は、この stay gold の本来の意味について解説しよう。

stay gold の意味

結論から言えば、stay gold の本来の意味は、「誠実にいる」とか「正直である」、「純粋でいる」といったものだ。

また、相手に対して “Stay gold!” いう場合は、「自分らしくしてね」とか「他人に惑わされず自分を持って」といった感じで使われる。

それほど一般に用いられる表現ではなく、フォーマルな英語ではない。

この場合、gold は「誠実」「純粋」という意味合いで使われることになる。それはおそらく、そういった性質が gold(金)のように貴重で美しいものだ、という認識があるからではないかと思う。

stay gold を「輝き続ける」と訳すことについて

stay gold が「輝き続ける」と訳されることがある原因は、gold(金)から「輝く」が連想されるからではないだろうか。

「輝き続ける」と「純粋でいる」とでは、一見すると少し意味合いが異なるようにも感じられる。ただ、根っこの部分での意味合いとしては、それほど変わらない。どちらも、「自分の持っているものを大事にする」という基本的な感覚があるからだ。

そして、「輝き続ける」と訳したとしても、あながち間違いではない場面もある。文脈や、その表現が使われる背景によっては、そのように解釈することも可能だ。

そのあたりの解釈については、各々の判断に委ねられるだろう。

stay gold の起源は Robert Frost の詩

stay gold は、アメリカの詩人Robert Frost(ロバート・フロスト)の詩「Nothing Gold Can Stay」から来ている。

その詩を紹介しよう。

Nothing Gold Can Stay – Robert Frost

Nature’s first green is gold,
Her hardest hue to hold.
Her early leaf’s a flower;
But only so an hour.
Then leaf subsides to leaf.
So Eden sank to grief,
So dawn goes down to day.
Nothing gold can stay.

ロバート・フロストの詩については、対訳の詩集が日本で発売されている。

対訳 フロスト詩集

この詩集は、「対訳」と冠されていることからも分かるように、左ページに英語、右ページに日本語という構成となっているので、英語の勉強にも有用だろうと思う。この詩集に限らず、岩波文庫の対訳シリーズは結構おすすめである。

stay gold が使われた映画

“Stay gold, Ponyboy” という表現は、映画『The Outsiders(邦題:『アウトサイダー』)』(原作:S. E. Hinton(S.E.ヒントン)の同名の小説)がベースとなっている。

この映画は日本ではあまり有名ではないかもしれないけれど、海外では人気があった。私にとっても、ティーネイジャーの時に(昔の映画として)見た映画であることから、少し思い入れがある。

The Outsiders は、実は若い時のトム・クルーズが出ていたりと、話題性もある映画だったりする。そして、そのことで、周りの女友達が騒いでいた記憶もおぼろげながら、ある。

映画自体は、ビデオを借りて、その女友達も含めみんなで見たのだが、そのビデオを見たときがちょうどトム・クルーズの人気絶頂の頃だった。いや、むしろトム・クルーズが好きだったから、その映画を見ようという話になったのかもしれない。好きな俳優が昔出演していた作品というのは、ファンにとってやはり気になるのだろう。

さて、The Outsiders は、いわゆる青春映画と呼ばれるもので、原作者が女性であることから、男同士の友情に過大な幻想が盛り込まれていると批判されることもある。

とはいえ、過去の作品で男性が作ったものには、女性についてかなり男性側の希望や幻想が盛り込まれているものが多いので、さもありなん、である。人間、異性のことに関しては、色々と妄想を働かせてしまうものなんだろう。そして、それを求めている観客もいるのである。

この The Outsiders の劇中、Ponyboyが上に述べたロバート・フロストの詩を暗唱したのだが、後に病院でJohnnyがPonyboyに対して「Stay gold, Ponyboy, stay gold」と言い残して死んでしまうシーンがある。

そこから、stay gold, Ponyboy や、 stay gold が一般に広まったのだろうと考えられる。また、映画で流れるStevie Wonder(スティービー・ワンダー)の曲のタイトルも Stay Gold である。

この stay gold という表現は、当時のアメリカ人にとって、とても心情に訴えかけるものだったのだろうと推察できる。

私が大好きな映画『LIFE!/ライフ(原題:The Secret Life of Walter Mitty)』という映画でも、Stay gold, Ponyboy という表現が使われているシーンがある。暇な方は、探してみてほしい。

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more often than not の意味が「たいてい」なのはなぜ?

最初の投稿日: 2025年7月29日 / 更新日: 2025年7月29日 /本ページはプロモーションが含まれています。

more often than not は、「たいてい」とか「通常」、「普通は」といった意味です。

基本的に、「起こる頻度が50%以上のこと」について使います。

More often than not, we eat dinner together.
たいてい私たちは夕食を一緒に食べます。

意味的には、usually と同じような感じですが、more often than not はより口語的な表現です。

more often than not が「たいてい」の意味になるのはなぜ?

more often than not は、それだけで見ると「ん?」となってしまいませんか。

素直に意味が頭に入ってこないような。

なぜ more often than not が「たいてい」の意味になるのか、少し考えてみましょう。

この表現の場合の more … than は、「…よりも…だ」と解釈するよりも、「…というよりは…だ」とか「…というよりむしろ…」という風にとらえると分かりやすいと思います。

そして、more often than not の後に、often が本来はつけられていたのではないか、と考えます。

つまり、本来は more often than not often だったのではないか、ということです。

すると、not often の意味が「めったにない」という意味であるとすれば、「more often than めったにない」ということになります。

「more often than めったにない」=「滅多にないよりかは頻繁に」ということであれば、「たいてい」という風に解釈できるわけですね。

まあ、more often than not = usually と考える方が分かりやすいですかね、やっぱり(笑)。

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buy と purchase の違いと使い分け

最初の投稿日: 2025年7月29日 / 更新日: 2025年7月29日 /本ページはプロモーションが含まれています。

「買う」を英語で言う場合は、一般に buy を使いますよね。

しかし、buy と似たような動詞に purchase という語もあります。

さて、buy と purchase、どう違うのでしょうか。そして、どのように使い分ければよいのでしょうか。

buy は「買う」  purchase は「購入する」

buy と purchase は、どちらも「買う」という意味では違いはありません。ですから、互いに置き換えて使うことができます。

ただし、buy の方が「買う」を意味する最も一般的で広く使われる語であるのに対し、purchase の方は少しかしこまったニュアンスで、どちらかというと「購入する」に近くなります。

ですから、buy は話し言葉、書き言葉両方で広く使われるのに対し、purchase はどちらかというと書き言葉で使われる度合いが高く、さらにビジネスや契約書などで使われることもあります。

buy は一般的、 purchase は高価・ビジネス

上に述べたように、buy は「買う」で広く一般的に使用され、 purchase は「購入する」のニュアンスであらたまった印象があります。

そのため、buy の方は、値段の低いものから高いものまで幅広い対象について使うことができます。

しかし、purchase の方は、値段の低いものや日用品の類について使うことは稀です。使うことがあっても、それはビジネス的な意味合いを持ちます。

例えば、「ミルクを買う」という場合に、

buy some milk

ということは普通にあります。「スーパーなどで個人が牛乳を買う」というニュアンスです。

しかし、

purchase some milk

という風にすると、「ミルクを仕入れる」とか「(ビジネスや投資として大量の)ミルクを購入する」という意味合いに近くなります。

buy を使った例文

それでは、buy を使った例文を見てみましょう。

I bought some clothes yesterday.
昨日、服を買ったよ。
He wants to buy a ticket for the game.
彼はその試合のチケットを買いたい。

このように、広く一般的に使われます。

⇒「買ってもらった」を英語で何と言う?「…してもらった」「…してくれた」の表現について

purchase を使った例文

それでは、purchase を使った例文を見てみましょう。

Our company purchased the goods.
当社は当該品物を仕入れた。
He bought a share of stock.
彼は株を購入した。

これらの文では、purchase の代わりに buy を使うこともできます。

英語の使い分けをもっと知るために

英語表現の使い分けについてお悩みの方や、語に違いについてもっと興味のある方は、「英語使い分け事典」を是非ご覧ください。

「英語使い分け事典」では、混同しやすい英語表現や間違えやすい単語の選び方について、まとめております。

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「2乗」は英語で何?累乗(べき数)」を英語で表現する方法 数学の英語

最初の投稿日: 2025年7月29日 / 更新日: 2025年7月29日 /本ページはプロモーションが含まれています。

「Xの二乗」のような、累乗(べき数)をどうやって英語で表現するか分かりますか。

数学の英語表現は、なかなか習う機会がないと思いますので、難しいですよね。

この記事では、累乗を英語でどのように表現するのか説明しております。この記事を読んで、累乗の英語表現を学びましょう。

「2乗」は英語で square, squared

まず、「Xの2乗」は数式で X2 と書きますよね。

これは英語で X squared と読みます。

また、square だけでも名詞として「2乗、二乗」という意味があります。

ですから、「3の2乗は9である。」を英語で表現すると、以下のようになります。

The square of 3 is 9.

もしくは 

Three squared is nine.

square と squared の違いは、「2乗」を名詞として表現するか、動詞(形容詞)として表現するか、の違いです。

「3乗」は英語で cube, cubed

それでは、「Xの3乗」になるとどうなるでしょう。

「Xの3乗」は、X cubed となります。

また、cube と名詞の形でも「3乗」という意味になります。

ですので、「2乗」の場合と同様に、「10の3乗は1000である。」を英語で表現すると、以下のようになります。

The cube of 10 is 1000.

もしくは

Ten cubed is one thousand.

cube は名詞、cubed は動詞(形容詞)の形となります。

power を使って累乗を表現する

それでは、4乗、5乗…など3よりも大きい数字の累乗はどのように表現したらよいでしょうか。

この場合、power という語を使って表現します。

例えば、「Xの4乗」の場合は、以下のように表現します。

X to the 4th power

もしくは

X to the power of 4

つまり、「Xのn乗」は以下のように表現します。

X to the n-th power

もしくは

X to the power of n

「…乗する」は英語で raise

それでは、「Xを5乗する」を英語で表現するにはどうすればよいでしょうか。

「…乗する」という場合は、動詞 raise を使います。

raise X to the power of 5

もしくは

raise X to the 5th power

なお、べき数であることが明らかである場合、上記のpower を省略することもあります。

X to the 5th equals 32.

日本語の「…乗」に比べると、英語の表現は少しややこしい感じがするかも知れませんが、がんばって覚えましょう。

数学の英語をもっと学ぶ

当ブログでは、数学に関する英語表現について分かりやすく説明しております。

この記事の他にも数学に関する様々で楽しいトピックを扱っております。数学の英語表現をもっと学びたい方は、ぜひ「数学の英語」をご覧ください。

the number of / a number of の後は複数形?単数形?意味・違い・使い分けについて

最初の投稿日: 2025年7月29日 / 更新日: 2025年7月29日 /本ページはプロモーションが含まれています。

the number of … と a number of … という表現があります。

これらは、とても似ていますよね。違いといったら、冠詞が the か a なのか、というくらいでしかありません。

ですが、the number of … と a number of … との間には大きな違いがあります。使い分けで間違えると、意図しない解釈を生む可能性があります。

英文を正しく理解し、また間違った内容を伝えないためにも、それぞれの意味や、両者の違いを理解して、正しい使い分けを覚えておきましょう。

なお、number of と amount of の違いや使い分けについては、下記の記事で説明しておりますので、よろしければどうぞ。

⇒「number of と amount of の意味・使い方と違い・使い分け 知っておきたい「数」と「量」の表現について」

the number of は「…の数」という意味

英語ので「…の数」という表現を使いたいとき、様々な表現が考えられます。

最も基本的な表現は the number of … を使うものでしょう。

例えば、以下の例を見てください。

「この部屋にいる人の数は30人だ。」

これを英語に訳す際、the number of … を使えば簡単にできます。

The number of people in this room is thirty.
この部屋にいる人の数は30人だ。

どうでしょう。簡単ですよね。

しかし、この例文の場合、the number of … の代わりに a number of … を使ってしまうと、おかしくなります。

× A number of people in this room is thirty.

まあ、意味は通じるかもしれませんが、表現としては正しくありません。

「…の数」という表現にしたい場合は、the number of … と定冠詞 the を使うようにしましょう。

number を使わずに表現する方法

ちょっと脇道に逸れてしまいますが、「この部屋にいる人の数は30人だ。」という内容を the number of … を使わずに表現することもできます。

There are thirty people in this room.
この部屋には30人の人がいます。

こちらの表現を使っても、伝える内容自体は変わりません。

で、the number of … を使った場合との違いは何なのか、というと、情報の伝え方ですね。

最初の the number of … を使った文章が、より数値に注目する文章であるのに対し、こちらのほうは事実を淡々と述べた感じになります。

このように、the number of … を使うことにより、より「…の数」に注目した表現ができることを覚えておきましょう。

a number of … は「いくらかの」や「多数の」という意味

a number of … は、辞書的に言えば「いくらかの」とか「少しの」とか「多数の」という意味です。

そこに具体的な数は示されないので、複数あるのであれば、全て a number of … に含まれます。

ちょっと難しい言い方をすれば、不定冠詞 a が使われるので、そこに明確な数は認識できないわけです。

このように、a number of … は、「いくらかの」とか「少しの」とか「多数の」という意味で使われますが、私の経験上、a number of … という表現が使われると、「多数の」という意味合いである場合が多かったように思います。

ただ、もし「多数の」という意味を強調したい、もしくは明確に示したい場合は、a large number of … という風に形容詞を入れるとよいでしょう。

それでは、a number of … の使い方のバリエーションを見ていきましょう。

a large number of cars
多数の車
a very large number of children
非常に多数の子供
a comparatively large number of techniques
a relatively large number of techniques
比較的多数の技術
a considerable number of mistakes
かなり多数のミス

どうでしょうか。形容詞を入れることにより、様々なパターンの表現が可能になるのが分かりましたか。

「少数の…」で使う a number of …

上の例では、「多数の」という意味でつかう a number of … の表現を見てきましたが、実は「少数の」とい意味で a number of … を使うことも可能です。

例えば、a small number of … とすれば、「少数の」という意味になるのです。

a small number of books
少数の本

このように、a number of … を使うと、「…の数」という意味ではなく、「いくつかの」、「多数の」といった意味になることを覚えておきましょう。

また、large や small などの形容詞を使うことにより、表現にバリエーションをつけることも可能となるということも覚えておきましょう。

a number of … と the number of … の後は単数形?複数形?

さて、以上のように、a number of … と the number of … の違いを見てきましたが、これらの表現によって使う名詞は単数扱いなのでしょうか。それとも複数扱いなのでしょうか。

これは、a number of … と the number of … とで異なっていて、正解は以下のようになります。

a number of … 複数扱い

the number of … 単数扱い

例文を見てみましょう。

A large number of people eat rice in Japan.
日本では、多数の人が米を食べる。

ここでは、a large number of people が複数として扱われているのが分かりますね。ですから、eat は eats にならないのです。

The number of people in Japan is decreasing.
日本の人の数(人口)は減ってきている。

この場合、the number of people は単数形として扱われています。だから、is が動詞として使われているわけです(複数形であるなら are)。

なぜ people が複数形として扱われる名詞なのに、the number of people となると単数として扱われるのでしょう。

それは、「…の数」という意味の the number of … が単数形だからです(つまり、people 自体は複数形ですが、それは the number of … に付随する要素でしかない)。

the number of … と a number of …は、表記的には定冠詞か不定冠詞かの違いでしかありませんが、意味的にはかなり異なるということが理解できたでしょうか。

こういう違いを理解しておくことは、特に技術系の英語を使う際に必要となるので、きちんと押さえておきたいところですね。

英語の使い分けをもっと知るために

英語表現の使い分けについてお悩みの方や、語に違いについてもっと興味のある方は、「英語使い分け事典」を是非ご覧ください。

「英語使い分け事典」では、混同しやすい英語表現や間違えやすい単語の選び方について、まとめております。

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number of と amount of の意味・使い方と違い・使い分け 知っておきたい「数」と「量」の表現について

最初の投稿日: 2025年7月29日 / 更新日: 2025年7月29日 /本ページはプロモーションが含まれています。

数や量の表現として、number of と amount of の表現があります。

number of は、「…の数」という意味、amount of は「…の量」という意味を持つ表現です。

これらの表現はよく使われますが、混同して使われる例も目にすることがあります。

今回は、number of と amount of の使い方や、それらの違いと使い分けについてご説明します。

number of と amount of の違い

number of と amount of の違いは、簡単にいうと以下の通りです。

・number of:「数」を表現するために使う。可算名詞の複数形につく。「…の数」という意味。

・amount of:「量」を表現するために使う。不可算名詞と共に使う。「…の量」という意味。

とりあえず、これだけを覚えておけば、問題ないと思います。

それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。

number of の使い方と使用例

それでは、具体例を見ていきましょう。

上に述べたポイントに示したとおり、number of は「数」を表現するために使い、基本的に可算名詞の複数形と一緒に使います。

つまり、「number of + 可算名詞の複数形」という形ですね。

例を見てみましょう。

The number of employees in the company has increased by 50%.
会社の従業員の数は50%も増えた。

上の例文では、employee は可算名詞で数えられますので、number of を使います。

逆に、可算名詞に amount of をつけるとおかしな文章になります。

×The amount of employees in the company has increased by 50%.
会社の従業員の量は50%も増えた。

日本語でも「従業員の量」なんて言いませんよね。

the number of と a number of の違い

少しややこしいかもしれませんが、the number of と a number of との間には違いが生じることがあります。

表面上は、冠詞が the か a かの些細な違いですが、意味的にはかなり異なります。

the number of は、「…の数」という意味であるのに対し、 a number of の場合は、「いくらかの」とか「多数の」という意味になるのです。

a number of の場合、large などの形容詞を入れて a large number of … という風に「大量の」という意味を強調することもよくあります。

the number of と a number of の違いを理解しておくことは、特に技術系の英語を使う場合には大事になってきますので、覚えておきましょう。

the number of… と a number of … の違いや使い方についての詳しい説明は、別の記事「the number of / a number of の後は複数形?単数形?意味・違い・使い分けについて」に書きましたので、是非ごらんください。

amount of の使い方と使用例

上にも述べたように、amount of は「量」を表現するために使い、基本的に不可算名詞と一緒に使います。

「amount of + 不可算名詞」という形になります。

The amount of water available in the area is not enough.
この地域で入手可能な水の量は十分ではない。

water は不可算名詞なので、amount of を使います。amount of water で「水の量」という意味ですね。

しかし、この文で amount の代わりに number を使うと変な文章になってしまいます。

× The number of water available in the area is not enough.
この地域で入手可能な水の数は十分ではない。

なお、不可算名詞については、下記記事に詳しい説明が載っていますので、参考にしてください。

⇒不可算名詞(物質名詞や抽象名詞)でも数えられる?複数形にしたり、不定冠詞 a, anをつけるべき場合とは

ちなみに、a amount of という表現はありません。amount の前に a を置く場合は、a は an に変化して、an amount of となります。

amount of と可算名詞は使わない?

さて、上記の通り、amount of は基本的に不可算名詞と一緒に使われます。

しかしながら、amount of が可算名詞と一緒に使われることも例外ながらあるのです。

その例外とは、amount of に続く可算名詞が、「個々のものというよりも、それらのものが大量に集まってできた集合体」のようにとらえられる場合は、amount of と一緒に使われることもあるのです。

Bats eat a tremendous amount of insects.
こうもりは、すさまじい量の虫を食べる。

この場合、insects は、あまりにも数が多すぎて、もはや個々の虫の複数形というよりも、一つのまとまった量としてとらえられているわけですね。

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「松」は英語で何?パイン(pine)?「松」と「パイナップル」の意外な関係

最初の投稿日: 2025年7月29日 / 更新日: 2025年7月29日 /本ページはプロモーションが含まれています。

「松」は、英語で pine と言います。また、「松の木」は pine tree です。

ところで、「松」を意味する pine は「パイン」と発音されますが、パインは日本で「パイナップル」を指すことが多いですよね。

あれ、pine は「松」を意味して、「パイン」は「パイナップル」?

ややこしいな、と思いませんか。

実は、「松(pine)」と「パイナップル(pineapple)」には、その命名において意外な関係があるのです。

パイナップル pineapple の語源

パイナップルは英語で pineapple と書きます。

これ、pine と apple に分けることもできますよね。

♪This is a pen, this is an apple, … なんて歌ではありませんが、pine と apple を合わせると pineapple になります。

pine と apple の組み合わせ、どういうことでしょうか。

pineapple は「松ぼっくりのようなリンゴ」という意味でつけられたという説があります。

パイナップル、なんとなく松ぼっくり(松かさ)に似てるので、分からなくもありません。

pineapple は元々「松ぼっくり」?

ところが、上に述べた説には、もっと深い事情があるようです。

「松ぼっくり」は、現在、英語で pinecone といいますが、古くは pineapple と呼ばれていたそうです。

サイト mental_floss の記事Why Is A Pineapple Called A Pineapple?によると、pineapple はもともと松ぼっくりを指す語だったのだそうです。

それが、pineapple がパイナップルを意味するようになってから、混乱を避けるために pinecone という語を作って、これが「松ぼっくり」を指すようになったということです。

つまり、 pineapple は、イギリス人が最初にパイナップルに初めて出会った時よりも前から使われていた語だったということです。

pineapple という語が使われだしたのが1398年で、pineapple がパイナップルを指すようになったのは1664年のことだということで、この説には信ぴょう性があります。

つまり時系列でみると、

1398年 「pineapple =松ぼっくり」

↓

イギリス人がパイナップルに遭遇!

↓

1664年 「pineapple =パイナップル」としよう!あれ、でも pineapple には「松ぼっくり」の意味があるぞ。ややこしいから「pineapple = パイナップル」にして「pinecone =松ぼっくり」にしよう!

というわけですね。

日本でも「パイン」が「松」を意味することがある

「パイン」は、日本でも「松」を意味することがあります。

木材で「パイン材」というのを聞いたことがありませんか。

これは、松の木が使われているからなのです。「パイナップルの木」が使われているからではありません。

松とパイナップルには、意外な関係があったのですね。

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-参考資料-
Hunt, James, Why Is A Pineapple Called A Pineapple?, mental_floss, 17.12.15, http://mentalfloss.com/uk/language/36944/why-is-a-pineapple-called-a-pineapple

information of とは言わない?正しいのは information about, information on? 「…の情報」を英語で表現する際の注意点

最初の投稿日: 2025年7月29日 / 更新日: 2025年7月29日 /本ページはプロモーションが含まれています。

さて、突然ですが問題です。

「その商品の情報はネットで公開されています。」という文章を英語に訳そうと考えるとき、「その商品の情報」を information of the product と訳しても良いでしょうか。

答えは、一般的には、バツです。

どういうことかご説明しましょう。

information の後の前置詞は on か about が一般的

一般に、「…に関する情報」を英語に訳す場合は、information の後に of はつきません。

of ではなく、information about もしくは information on のように、about や on が続きます。皆さんがお手持ちの辞書にもそのように記されているはずです。

information on the product / information about the product

日本語の感覚からすると、「…の情報」という風に言いますので、「…の」に対応する前置詞として of を使いがちですが、文法的には良くないんですね。

それでは、information of を使うときが全く無いかというと、そういうわけでもないんですよね。

その理由を説明します。

information of を使う例

例えば、以下の文章を考えてみましょう。

  1. Personal information on nearly 100 customers was stolen from the database.
  2. Personal information of nearly 100 customers was stolen from the database.

上記の例文は両方とも「100人近くの顧客の個人情報がデータベースから盗まれた」という意味の文章です。ただ、この場合、私が感じるのは、ニュアンスが少し違うということです。

上記1の場合、「顧客の個人情報」を言い換えると「顧客に関する個人情報」という意味で、上記に述べてように一般的に用いられる形です。

これに対し、上記2の場合、「顧客の個人情報」を言い換えると「顧客に属する個人情報」、より分かり易くは「顧客が所有する個人情報」という意味が強いのです。「個人情報」が「顧客」の所有物としてとらえられているために、所有を意味する of が使われているのですね。

また、information of は以下のようにも使われます。

information of great importance
非常に重要な情報

この場合は、どちらかというと、後にくる of great importance がひとまとまりとして使われていると考えられます。ですから、私の感覚では、「information of」+「great importance」というよりも、「information」+「of great importance」といった感じですね。

というわけで、上記のような例外は確かにありますが、基本的に、information of は使わず、information on もしくは information about を使う、ということを覚えておいてください。

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difference in と difference of の違いとそれぞれの意味と使い分け

最初の投稿日: 2025年7月29日 / 更新日: 2025年7月29日 /本ページはプロモーションが含まれています。

difference は、「違い」を意味する語ですが、その後にどんな前置詞を置けば良いのか、悩む方もおられるのではないかと思います。

特に、difference in と difference of で混同する人がいるようです。

実は、これらの表現は、見かけ上は前置詞 in と of の違いでしかないのですが、意味としてはかなり異なるのです。

difference in の意味と使い方

difference in は、「違いが何なのか」ということを表現します。

difference in amount
量の違い
There is a difference in salary between men and women.
男性と女性の間には、給与に差がある。

このように、difference in の後には、「違いの対象となる事柄」が置かれます。

それでは、今度は difference of の意味を確認しましょう。

difference of の意味と使い方

これに対し、difference of は、「違いはどれだけあるのか」ということを示します。

There is a difference of 20%.
20%の違いがある。

このように、difference of の後には、「違いの程度」を示す語が置かれます。

difference in と difference of は、組み合わせて使うことも可能です。

There is a difference in price of around $500 between these products.
これらの商品の値段には、約500ドルの差がある。

上記の例文で、くれぐれも「price of around $500」とひとくくりにしないように気を付けましょう。この of は、price ではなく、difference にかかります。

difference を使う場合は(difference に限りませんが)、その後に続く前置詞にも気を配りましょうね。どの前置詞を使うか、そこには大きな difference が潜んでいるのです。

英語の使い分けをもっと知るために

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enter と enter into の使い分け

最初の投稿日: 2025年7月29日 / 更新日: 2025年7月29日 /本ページはプロモーションが含まれています。

「(建物などの場所)に入る」という意味で、enter を使うことが多いと思いますが、時々enter in や enter into と間違って使っている人がいます。

おそらく、「(場所)に入る」の「~に」に相当する部分に in や into を使ってしまっているのだろうと推測します。

基本的に、「(場所)に入る」という意味で enter を使う場合は、in や into などの余計な前置詞を使う必要はありません。文法的に厳密な説明をすれば、「~に入る」という意味で使う enter は他動詞なので、基本的に前置詞は伴わないのです。enter 自体に「~に」という意味が含まれていると考えてもよいと思います。

ですので、「彼は許可なく家に入った」という意味の英文で、

× He entered into the house without permission.

とするのは間違いで、正しくは

○ He entered the house without permission.

となります。

ちなみに、enter into は「(場所)に入る」という意味では使いませんが、違う意味で使うことができるちゃんとした表現です。

enter into は、「(事業など)を始める」とか、「(契約など)を締結する」といった意味で使われます。

私の場合、特に仕事柄、契約書を見ることが多いのですが、「契約を締結する」という意味で enter into を見かけることが多いです。ほぼ定型句のような形で使用されます。

This Agreement is entered into as of … by and between … and ….
本契約は、(当事者)と(当事者)との間で、(年月日)に締結された。

のような感じです。

まあ、基本的に enter はそのまま使い、特別な場合に enter into など前置詞を伴った表現を使うと考えておけば、分かり易いのではないでしょうか。

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