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英語の殿堂neo

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表現の違いと使い分け

suffer と suffer from の違いとそれぞれの意味 他動詞と自動詞

最初の投稿日: 2025年7月30日 / 更新日: 2025年7月30日 /本ページはプロモーションが含まれています。

suffer と suffer from の使い分けはできていますか。

どちらも「苦痛を受ける」、「悩まされる」といったネガティブな意味合いで使われますが、from を使うかどうかでしばしば混乱が起こるようです。

今回は、suffer と suffer from の意味や違いについて説明します。

suffer と suffer from の例文

例えば、suffer と suffer from は以下のように使われます。

(1) I suffered acute pain.
私は激しい痛みに襲われた。
(2) I suffered from persistent cough.
私はしつこい咳に悩まされた。

これらの例文では、いずれも suffer は痛みや咳などネガティブな経験を表現しています。

さて、これらの文章で suffer はどのように使い分けされているのでしょうか。

文法的な違い

例文(1) I suffered acute pain.  では、文法的にいえば、suffer は他動詞として使われています。そのため、suffer の後に、「苦しめられている物事」を目的語として直接置くことができます。

例文(2) I suffered from persistent cough. では、suffer は自動詞として使われています。そのため、suffer の後に目的語を置くことができません。そこで、from という前置詞を使っているわけです。

ただ、この説明は、あくまで文法的な側面から解釈したものです。

意味合い・ニュアンス的な違い

例文(1) I suffered acute pain. と他動詞でsufferが使われる例では、経験した苦痛などについて直接言及しています。

そこには、原因とか継続といったニュアンスはあまりありません。

他動詞での suffer は、「(ネガティブなこと)を経験した」という意味になります。

対して、(2) I suffered from persistent cough. の自動詞で suffer が使われる例では、「…が原因で苦しんでいる」といったニュアンスがあります。

この例では、I suffered で「私は苦しんだ」という一区切りの内容があり、そのあとに「何で苦しんだのか」という説明がきます。

from という前置詞には、「原因」を示す意味もあり、suffer from も「…に悩まされている」という風に、苦しんでいる原因について言及しているのです。

ですから、(2) I suffered from persistent cough. の場合は、「私は悩まされた。しつこい咳によって」といったニュアンスになります。

suffer from では、suffer は自動詞なので目的語を取らず、「悩まされている」という意味で完結するのですが、「何が原因で悩まされているのか」ということを述べるために from を使っているわけです。

suffer も suffer from も、嫌な経験をしたことを表現するものですが、その嫌な物事を直接的に言及するのか、それとも「悩まされている」ことに言及したうえでその原因が何なのかを説明するかで、ニュアンスが微妙に異なるのです。

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「それぞれ」を意味する each と respectively がそれぞれ異なる理由 知っておきたい使い分け

最初の投稿日: 2025年7月29日 / 更新日: 2025年7月29日 /本ページはプロモーションが含まれています。

「それぞれ」を英語に訳す際に、each を使うことが多いと思います。

また、一般的にはあまり使われませんが、respective や respectively を使って、「それぞれ」を訳すこともできます。技術英文では時々見られる表現です。

このように、each も respectively も、「それぞれ」の訳語として用いられることがありますが、これらの単語が持つ意味合いはそれぞれ異なります。

each の基本的な使い方

まず、each から見てみましょう。

each を使うことにより、ある一定の範囲やグループに属する複数の物の個々について言及することができます。

例えば、以下の文章があったとしましょう。

「このシステムは3つの装置で構成され、それぞれの装置は入出力部を備える。」

これを英語にすると、例えば以下のようになります。

This system is configured with three devices, each including an input/output section.
このシステムは3つの装置で構成され、それぞれの装置は入出力部を備える。

また、文章を分けると、以下のようになります。

This system is configured with three devices. Each of the three devices includes an input/output section.
このシステムは3つの装置で構成され、それぞれの装置は入出力部を備える。

このように、「このシステム」という範囲に含まれる「3つの装置」のその各々について個別に説明するために「each」という単語が用いられます。

respectively の基本的な使い方

これに対し、respectively は、例えば以下の場合に用いられます。

The devices A, B, and C include input/output sections 1, 2, and 3, respectively.
装置A,B,Cは、それぞれ入出力部1、2、3を備える。

この場合、「device A」は「input/output section 1」を備え、「device B」は「input/output section 2」を備え、そして「device C」は「input/output section 3」を備えているという意味になります。

つまり、ある1つのグループの事柄が羅列され、それに1対1で対応する形で、もう1つのグループの関連する事柄が羅列される場合に、respectively が用いられるのです。

each と respectively の違いと使い分け

以上をまとめると、each が、あるグループや範囲における複数の事柄のうち、個々の事柄について述べるために使用されるのに対し、respectively は、ある1つのグループや範囲における複数の事柄に1対1に対応する形で、もう1つのグループや範囲における複数の事柄を羅列する際に使用される、ということです。

では、上記の文章 “Each of the three devices includes an input/output section” をそのまま respectively を使って、”The three devices include an input/output section, respectively” と書き直すことはできるでしょうか。

この場合、an input/output section は1つであり、「複数の羅列された事柄」ではありませんので、respectively を使うことはできません。

それでは、”The three devices include three input/output sections, respectively” の場合はどうでしょうか。

この場合では、「ある1つのグループの属する複数の事柄」として「three devices」があり、「もう1つのグループに属する複数の事柄」として「three input/output sections」がありますが、これらの事柄は「羅列」されておらず、また「1対1に対応」していないため、「respectively」を使って表現することはできません。

そして、”The three devices include input/output sections 1, 2, and 3, respectively”としても、「three devices」が羅列されておらず、「input/output sections 1, 2, and 3」と1対1に対応していないので、「respectively」を用いることができないのです(つまり、「three devices」のうちどれが、例えば「input/output section 1」に対応するのかが明らかではないのです)。

respectively を使わない方が良い例

ところで、羅列する事柄が多すぎる文章では、「respectively」をなるべく使わないほうが良い、とする意見もあります(片岡英樹著「必携技術英文の書き方55のルール」 p. 154)。例えば、以下の文章を見てみましょう。

The metal members A, B, C, D, E, and F are placed on the tables 1, 2, 3, 4, 5, and 6, respectively.
金属部品A,B,C,D,E,Fは、それぞれ台1、2、3、4、5、6の上に載置される。

この文章では、「respectively」は正しく使用されていますが、読み易さという点で、あまり好ましくないでしょう。

“The metal member A is placed on the table 1, the metal member B is placed on the table 2, …”というように、1つずつ書き出していく方が、文章は長くなりますが分かりやすくなります。

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-参考資料-
参考資料:
・リチャード・カウェル、佘錦華、『マスターしておきたい技術英語の基本』、コロナ社、2006
・片岡英樹、『必携技術英文の書き方55のルール』、 創元社、2004

buy と purchase の違いと使い分け

最初の投稿日: 2025年7月29日 / 更新日: 2025年7月29日 /本ページはプロモーションが含まれています。

「買う」を英語で言う場合は、一般に buy を使いますよね。

しかし、buy と似たような動詞に purchase という語もあります。

さて、buy と purchase、どう違うのでしょうか。そして、どのように使い分ければよいのでしょうか。

buy は「買う」  purchase は「購入する」

buy と purchase は、どちらも「買う」という意味では違いはありません。ですから、互いに置き換えて使うことができます。

ただし、buy の方が「買う」を意味する最も一般的で広く使われる語であるのに対し、purchase の方は少しかしこまったニュアンスで、どちらかというと「購入する」に近くなります。

ですから、buy は話し言葉、書き言葉両方で広く使われるのに対し、purchase はどちらかというと書き言葉で使われる度合いが高く、さらにビジネスや契約書などで使われることもあります。

buy は一般的、 purchase は高価・ビジネス

上に述べたように、buy は「買う」で広く一般的に使用され、 purchase は「購入する」のニュアンスであらたまった印象があります。

そのため、buy の方は、値段の低いものから高いものまで幅広い対象について使うことができます。

しかし、purchase の方は、値段の低いものや日用品の類について使うことは稀です。使うことがあっても、それはビジネス的な意味合いを持ちます。

例えば、「ミルクを買う」という場合に、

buy some milk

ということは普通にあります。「スーパーなどで個人が牛乳を買う」というニュアンスです。

しかし、

purchase some milk

という風にすると、「ミルクを仕入れる」とか「(ビジネスや投資として大量の)ミルクを購入する」という意味合いに近くなります。

buy を使った例文

それでは、buy を使った例文を見てみましょう。

I bought some clothes yesterday.
昨日、服を買ったよ。
He wants to buy a ticket for the game.
彼はその試合のチケットを買いたい。

このように、広く一般的に使われます。

⇒「買ってもらった」を英語で何と言う?「…してもらった」「…してくれた」の表現について

purchase を使った例文

それでは、purchase を使った例文を見てみましょう。

Our company purchased the goods.
当社は当該品物を仕入れた。
He bought a share of stock.
彼は株を購入した。

これらの文では、purchase の代わりに buy を使うこともできます。

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the number of / a number of の後は複数形?単数形?意味・違い・使い分けについて

最初の投稿日: 2025年7月29日 / 更新日: 2025年7月29日 /本ページはプロモーションが含まれています。

the number of … と a number of … という表現があります。

これらは、とても似ていますよね。違いといったら、冠詞が the か a なのか、というくらいでしかありません。

ですが、the number of … と a number of … との間には大きな違いがあります。使い分けで間違えると、意図しない解釈を生む可能性があります。

英文を正しく理解し、また間違った内容を伝えないためにも、それぞれの意味や、両者の違いを理解して、正しい使い分けを覚えておきましょう。

なお、number of と amount of の違いや使い分けについては、下記の記事で説明しておりますので、よろしければどうぞ。

⇒「number of と amount of の意味・使い方と違い・使い分け 知っておきたい「数」と「量」の表現について」

the number of は「…の数」という意味

英語ので「…の数」という表現を使いたいとき、様々な表現が考えられます。

最も基本的な表現は the number of … を使うものでしょう。

例えば、以下の例を見てください。

「この部屋にいる人の数は30人だ。」

これを英語に訳す際、the number of … を使えば簡単にできます。

The number of people in this room is thirty.
この部屋にいる人の数は30人だ。

どうでしょう。簡単ですよね。

しかし、この例文の場合、the number of … の代わりに a number of … を使ってしまうと、おかしくなります。

× A number of people in this room is thirty.

まあ、意味は通じるかもしれませんが、表現としては正しくありません。

「…の数」という表現にしたい場合は、the number of … と定冠詞 the を使うようにしましょう。

number を使わずに表現する方法

ちょっと脇道に逸れてしまいますが、「この部屋にいる人の数は30人だ。」という内容を the number of … を使わずに表現することもできます。

There are thirty people in this room.
この部屋には30人の人がいます。

こちらの表現を使っても、伝える内容自体は変わりません。

で、the number of … を使った場合との違いは何なのか、というと、情報の伝え方ですね。

最初の the number of … を使った文章が、より数値に注目する文章であるのに対し、こちらのほうは事実を淡々と述べた感じになります。

このように、the number of … を使うことにより、より「…の数」に注目した表現ができることを覚えておきましょう。

a number of … は「いくらかの」や「多数の」という意味

a number of … は、辞書的に言えば「いくらかの」とか「少しの」とか「多数の」という意味です。

そこに具体的な数は示されないので、複数あるのであれば、全て a number of … に含まれます。

ちょっと難しい言い方をすれば、不定冠詞 a が使われるので、そこに明確な数は認識できないわけです。

このように、a number of … は、「いくらかの」とか「少しの」とか「多数の」という意味で使われますが、私の経験上、a number of … という表現が使われると、「多数の」という意味合いである場合が多かったように思います。

ただ、もし「多数の」という意味を強調したい、もしくは明確に示したい場合は、a large number of … という風に形容詞を入れるとよいでしょう。

それでは、a number of … の使い方のバリエーションを見ていきましょう。

a large number of cars
多数の車
a very large number of children
非常に多数の子供
a comparatively large number of techniques
a relatively large number of techniques
比較的多数の技術
a considerable number of mistakes
かなり多数のミス

どうでしょうか。形容詞を入れることにより、様々なパターンの表現が可能になるのが分かりましたか。

「少数の…」で使う a number of …

上の例では、「多数の」という意味でつかう a number of … の表現を見てきましたが、実は「少数の」とい意味で a number of … を使うことも可能です。

例えば、a small number of … とすれば、「少数の」という意味になるのです。

a small number of books
少数の本

このように、a number of … を使うと、「…の数」という意味ではなく、「いくつかの」、「多数の」といった意味になることを覚えておきましょう。

また、large や small などの形容詞を使うことにより、表現にバリエーションをつけることも可能となるということも覚えておきましょう。

a number of … と the number of … の後は単数形?複数形?

さて、以上のように、a number of … と the number of … の違いを見てきましたが、これらの表現によって使う名詞は単数扱いなのでしょうか。それとも複数扱いなのでしょうか。

これは、a number of … と the number of … とで異なっていて、正解は以下のようになります。

a number of … 複数扱い

the number of … 単数扱い

例文を見てみましょう。

A large number of people eat rice in Japan.
日本では、多数の人が米を食べる。

ここでは、a large number of people が複数として扱われているのが分かりますね。ですから、eat は eats にならないのです。

The number of people in Japan is decreasing.
日本の人の数(人口)は減ってきている。

この場合、the number of people は単数形として扱われています。だから、is が動詞として使われているわけです(複数形であるなら are)。

なぜ people が複数形として扱われる名詞なのに、the number of people となると単数として扱われるのでしょう。

それは、「…の数」という意味の the number of … が単数形だからです(つまり、people 自体は複数形ですが、それは the number of … に付随する要素でしかない)。

the number of … と a number of …は、表記的には定冠詞か不定冠詞かの違いでしかありませんが、意味的にはかなり異なるということが理解できたでしょうか。

こういう違いを理解しておくことは、特に技術系の英語を使う際に必要となるので、きちんと押さえておきたいところですね。

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number of と amount of の意味・使い方と違い・使い分け 知っておきたい「数」と「量」の表現について

最初の投稿日: 2025年7月29日 / 更新日: 2025年7月29日 /本ページはプロモーションが含まれています。

数や量の表現として、number of と amount of の表現があります。

number of は、「…の数」という意味、amount of は「…の量」という意味を持つ表現です。

これらの表現はよく使われますが、混同して使われる例も目にすることがあります。

今回は、number of と amount of の使い方や、それらの違いと使い分けについてご説明します。

number of と amount of の違い

number of と amount of の違いは、簡単にいうと以下の通りです。

・number of:「数」を表現するために使う。可算名詞の複数形につく。「…の数」という意味。

・amount of:「量」を表現するために使う。不可算名詞と共に使う。「…の量」という意味。

とりあえず、これだけを覚えておけば、問題ないと思います。

それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。

number of の使い方と使用例

それでは、具体例を見ていきましょう。

上に述べたポイントに示したとおり、number of は「数」を表現するために使い、基本的に可算名詞の複数形と一緒に使います。

つまり、「number of + 可算名詞の複数形」という形ですね。

例を見てみましょう。

The number of employees in the company has increased by 50%.
会社の従業員の数は50%も増えた。

上の例文では、employee は可算名詞で数えられますので、number of を使います。

逆に、可算名詞に amount of をつけるとおかしな文章になります。

×The amount of employees in the company has increased by 50%.
会社の従業員の量は50%も増えた。

日本語でも「従業員の量」なんて言いませんよね。

the number of と a number of の違い

少しややこしいかもしれませんが、the number of と a number of との間には違いが生じることがあります。

表面上は、冠詞が the か a かの些細な違いですが、意味的にはかなり異なります。

the number of は、「…の数」という意味であるのに対し、 a number of の場合は、「いくらかの」とか「多数の」という意味になるのです。

a number of の場合、large などの形容詞を入れて a large number of … という風に「大量の」という意味を強調することもよくあります。

the number of と a number of の違いを理解しておくことは、特に技術系の英語を使う場合には大事になってきますので、覚えておきましょう。

the number of… と a number of … の違いや使い方についての詳しい説明は、別の記事「the number of / a number of の後は複数形?単数形?意味・違い・使い分けについて」に書きましたので、是非ごらんください。

amount of の使い方と使用例

上にも述べたように、amount of は「量」を表現するために使い、基本的に不可算名詞と一緒に使います。

「amount of + 不可算名詞」という形になります。

The amount of water available in the area is not enough.
この地域で入手可能な水の量は十分ではない。

water は不可算名詞なので、amount of を使います。amount of water で「水の量」という意味ですね。

しかし、この文で amount の代わりに number を使うと変な文章になってしまいます。

× The number of water available in the area is not enough.
この地域で入手可能な水の数は十分ではない。

なお、不可算名詞については、下記記事に詳しい説明が載っていますので、参考にしてください。

⇒不可算名詞(物質名詞や抽象名詞)でも数えられる?複数形にしたり、不定冠詞 a, anをつけるべき場合とは

ちなみに、a amount of という表現はありません。amount の前に a を置く場合は、a は an に変化して、an amount of となります。

amount of と可算名詞は使わない?

さて、上記の通り、amount of は基本的に不可算名詞と一緒に使われます。

しかしながら、amount of が可算名詞と一緒に使われることも例外ながらあるのです。

その例外とは、amount of に続く可算名詞が、「個々のものというよりも、それらのものが大量に集まってできた集合体」のようにとらえられる場合は、amount of と一緒に使われることもあるのです。

Bats eat a tremendous amount of insects.
こうもりは、すさまじい量の虫を食べる。

この場合、insects は、あまりにも数が多すぎて、もはや個々の虫の複数形というよりも、一つのまとまった量としてとらえられているわけですね。

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difference in と difference of の違いとそれぞれの意味と使い分け

最初の投稿日: 2025年7月29日 / 更新日: 2025年7月29日 /本ページはプロモーションが含まれています。

difference は、「違い」を意味する語ですが、その後にどんな前置詞を置けば良いのか、悩む方もおられるのではないかと思います。

特に、difference in と difference of で混同する人がいるようです。

実は、これらの表現は、見かけ上は前置詞 in と of の違いでしかないのですが、意味としてはかなり異なるのです。

difference in の意味と使い方

difference in は、「違いが何なのか」ということを表現します。

difference in amount
量の違い
There is a difference in salary between men and women.
男性と女性の間には、給与に差がある。

このように、difference in の後には、「違いの対象となる事柄」が置かれます。

それでは、今度は difference of の意味を確認しましょう。

difference of の意味と使い方

これに対し、difference of は、「違いはどれだけあるのか」ということを示します。

There is a difference of 20%.
20%の違いがある。

このように、difference of の後には、「違いの程度」を示す語が置かれます。

difference in と difference of は、組み合わせて使うことも可能です。

There is a difference in price of around $500 between these products.
これらの商品の値段には、約500ドルの差がある。

上記の例文で、くれぐれも「price of around $500」とひとくくりにしないように気を付けましょう。この of は、price ではなく、difference にかかります。

difference を使う場合は(difference に限りませんが)、その後に続く前置詞にも気を配りましょうね。どの前置詞を使うか、そこには大きな difference が潜んでいるのです。

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enter と enter into の使い分け

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「(建物などの場所)に入る」という意味で、enter を使うことが多いと思いますが、時々enter in や enter into と間違って使っている人がいます。

おそらく、「(場所)に入る」の「~に」に相当する部分に in や into を使ってしまっているのだろうと推測します。

基本的に、「(場所)に入る」という意味で enter を使う場合は、in や into などの余計な前置詞を使う必要はありません。文法的に厳密な説明をすれば、「~に入る」という意味で使う enter は他動詞なので、基本的に前置詞は伴わないのです。enter 自体に「~に」という意味が含まれていると考えてもよいと思います。

ですので、「彼は許可なく家に入った」という意味の英文で、

× He entered into the house without permission.

とするのは間違いで、正しくは

○ He entered the house without permission.

となります。

ちなみに、enter into は「(場所)に入る」という意味では使いませんが、違う意味で使うことができるちゃんとした表現です。

enter into は、「(事業など)を始める」とか、「(契約など)を締結する」といった意味で使われます。

私の場合、特に仕事柄、契約書を見ることが多いのですが、「契約を締結する」という意味で enter into を見かけることが多いです。ほぼ定型句のような形で使用されます。

This Agreement is entered into as of … by and between … and ….
本契約は、(当事者)と(当事者)との間で、(年月日)に締結された。

のような感じです。

まあ、基本的に enter はそのまま使い、特別な場合に enter into など前置詞を伴った表現を使うと考えておけば、分かり易いのではないでしょうか。

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such as と like の違いとは 「…のような」の英語表現

最初の投稿日: 2025年7月29日 / 更新日: 2025年7月29日 /本ページはプロモーションが含まれています。

「…のような」という意味で such as と like はよく使われます。

such as と like の違いはあいまいですが、明確に異なる部分もあります。

今回は、そんな such as と like の違いについて説明します。

such as は「…などの」

まず、such as の「…のような」は、「例」を出すために使われます。

以下の例文を見てください。

Animals such as dogs and cats are very cute.
犬や猫のような動物はとてもかわいい。

この例文では、animal の例を出すために such as が使われています。

この場合、such as は「…などの」という意味合いで使われているのが分かります。

like は「…に似た」

次に、like の「…のような」です。

以下の例文を見てください。

He saw an animal like a dog.
彼は犬のような動物を見た。

この例文では、dog に似た animal を he が見た、という表現に like が使われています。

この場合、like は「…に似た」や「…みたいな」という意味で使われていますね。

まとめ

such as と like は、両方とも「…のような」という風に解釈できる表現ですが、以下のような違いがあります。

such as: 「…などの」という例示の表現

like: 「…に似た」という類似の表現

こういった違いを念頭に、使い分けができるとよいですね。

as such とは

さて、今回取り上げた such as ですが、この such と as をひっくり返して as such という表現もあります。

この as such については、以下の記事で紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

⇒as such の意味と使い方 文頭で使うのは正しい?

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